マイルチャンピオンシップ《変わった角度から検証する重賞データブログ》
雑味認定
マイルチャンピオンシップの雑味認定するデータは、、、、
【牝馬】
今年も人気になりそうな牝馬が1頭いるのと同時に、牝馬を雑味認定する事で、下記にて取り上げる注目データが尚、良質な数字になるので。
※京都開催の2010年~2019年の牝馬
※京都開催の2003年~2019年の牝馬
上記数値の様に、かなり遡ってもみても雑味認定して切り捨てても問題はなさそうな
印象だと思います。
改修工事による近3年の阪神開催だった当レースでは牝馬が10頭出走して、2勝・3着1回と好成績でしたが、この阪神開催での勢いがNEW京都競馬場開催のマイルチャンピオンシップでも通用するのか、これも楽しみですね。
そんな中、
オカルトチックですがノーザンファーム生産馬も京都開催のマイルチャンピオンシップでは苦戦しているんですよねぇ。
個体別傾向
★1月生まれ
2-2-1-0-0-8/13
勝率15.4% 単勝回収率142%
連対率30.8%
複勝率38.5% 複勝回収率116%
【該当馬】
⑥ダノンザキッド
1月29日生まれ
★鹿毛の420~460Kg
1-2-4-3-1-15/26
勝率4% 単勝回収率72%
連対率12%
複勝率28% 複勝回収率100%
【該当馬】
⑬セルバーグ
前走 馬体重432Kg
③ダノンスコーピオン
前走 馬体重460Kg
ローテ別傾向
★前走 芝1800m以上のレースで上がり3ハロン34秒台以上の
鈍足上がり 且つ、1着馬から0.9秒差以内3-1-4-0-1-5/14
勝率21.4% 単勝回収率154%
連対率28.6%
複勝率57.1% 複勝回収率174%
【該当馬】
④エエヤン
前走
毎日王冠(東京芝1800m:G2)
8着(0.6秒差) 上がり3ハロン34.3秒
②ビーアストニッシド
前走
カシオペアS(京都芝1800m:リステッド)
10着(0.5秒差) 上がり3ハロン35.1秒
前走で、先行~好位追走から鈍足型の末脚を使って何となくレースの形は作った馬の好走が垣間見えるデータとなります。
人気薄が良く絡んでいるってのも好みです。
調教傾向
★調教ランク判定【B/S】該当馬
3-1-1-0-0-5/10
勝率30% 単勝回収率332%
連対率40%
複勝率50% 複勝回収率147%
【該当馬】
①ソウルラッシュ③ダノンスコーピオン
⑥ダノンザキッド
⑩マテンロウオリオン
血統傾向
★Fortino~Caroの血脈を保持する馬
5-4-2-1-2-9/23
勝率21.7% 単勝回収率129%
連対率39.1%
複勝率47.8% 複勝回収率96%
【該当馬】
①ソウルラッシュ
母の母母父Caro
(欧州瞬発力型 Fortino系)
因みにこの取り上げた血脈を抽出したデータは、2023年京都芝1600m1勝クラス以上で拾ってきたデータとなります。
個人的に感じているのが、柔軟性に富み、底力が問われやすい馬場での瞬発力供給源の影響力が高い血だと思っていて、そういった馬場ではサンデー系と遜色ない能力を発揮しています。
因みに、2010年~2019年 京都開催マイルチャンピオンシップのFortino~Caroの血脈を保持する馬の成績が。
因みに、2着1回・3着1回・5着1回と掲示板に載った3回全ては素質と実績を兼ね備えたイスラボニータが記録したもの。
何故、当G1ではさっぱりと言って良い血流に注目したかというと、改修後のNEW京都競馬場だからという事。
血統傾向の冒頭で紹介した2023年京都芝1600m1勝クラス以上のFortino~Caroの血脈成績
ですが、
マイルチャンピオンシップ×Fortino~Caroの血脈と見比べてみても急上昇しているのが分かると思います。
NEW京都競馬場で急上昇した要因が4角のコーナー角度が緩和され、コーナリング性能に長けた馬の優位性が高くなった事。
外枠不利の解消の為に、コーナー角度を緩く改修。
柔軟性に富み、下り坂を得意とするCaroの影響がスピードを落とさずに曲がれる改修工事が最大の躍動ポイントになっていると個人的に判断しています。
雑談的見解
指数1位
③ダノンスコーピオン
父ロードカナロア
(欧州型キングマンボ系)
母父Sligo Bay
(米国型Sadler's Wells)
母レキシールーが、
米G1 ハリウッドダービー(芝1800m)2着、1着はカリフォルニアクローム
米G2 オータムミスS(芝1600m)
加G2 ナッソーS(芝1600m)
加G2 ダンススマートリーS(芝1800m) これらを勝利した重賞3勝馬
母父Sligo Bayが
米G1 ハリウッドターフカップ(芝2400m)勝ちを含む、重賞2勝馬
またSligo Bayの母Angelic Songが日本でも多大なる影響を与え、発展を遂げているGlorious SongやDevil's Bagの全妹にあたります。
母母父In Excess(Caro系)も、平均的な成績だった馬が日本と欧州競馬の中間的な馬場状態(どちらかというとスピード馬場寄り)の米国に移籍してから一変して、G1を4つ制するまでに。
芝ダート問わずに好走した実績馬でもあり、高速馬場性能にも長けている血脈。
母系だけ見ても、重厚さは感じる側面もありますが、日本の高速巡航戦に対応出来る血の集合体とも言え、そこにロードカナロアを配する事で、スピードと母系の良さを引き出すバランスの良い血統構成だと思います。
本馬自身もやや展開が微妙で真の実力勝負で制したとは言えないものの、マイルG1制覇を遂げています。
いただけないのが、3歳秋以降からの低迷期。
これといった原因はないものの、前走時の調教では好調期に見られた時計と動きをしていました。
その前走が、59Kgを背負いつつ、スタートで接触され後方からと、酌量の余地はあるレースでした。
初めての京都がどうか?って所ですが。
先週、全弟のダノンキラウェアが京都芝1600m重賞で惨敗している嫌な風が吹いてますが、下の全弟2頭はレース内容や血統背景からダートの方が能力を発揮出来そうな印象なので考えない事にします。
本馬は、今までのレース内容と血の裏付けから復活好走の舞台としてはお誂え向きかと思います。
後は能力比較だけの問題で、一線級のマイラーが揃った印象もありますが、調子さえ戻せば、そこまで見劣りする馬でもないと判断しています。
ここで全く通用しない様なら、薄っすら感じる早熟性が主張して、芝重賞では通用しないスピードって事だと思います。
指数2位
①ソウルラッシュ
父ルーラーリップ
(欧州型キングマンボ系)
母父マンハッタンカフェ
(中距離型サンデーサイレンス系)
正直、NEW京都競馬場開催のマイラーズCを3着に走ったのには驚きました。
ルーラーシップ×マンハッタンカフェにStorm Catがやや緩和しているとはいえ、重厚さを感じる構成が、ピカピカの超高速芝で躍動するって事実に。
NEW京都競馬場開催が進むのと、それ以降のソウルラッシュのレース実績を重ねるに連れて、理解度が深まってきました。
私的には、母の母母父Caroの血が父の父キングカメハメハと共鳴し合って欧州型の瞬発力を生み出しているんだなぁとインプットした次第。
1つ下の弟で同じキングマンボ系リオンディーズ産駒のディオがNEW京都競馬場芝1600mで、0-3-1-0/4と詰めの甘さを露呈しているものの、馬券内を外していないのも、キングカメハメハ×Caroによるものだと決め付けています。
Caroの血がNEW京都競馬場の芝で躍動しているのは、上述した注目血統のデータで示している通りです。
調教も秀逸な時計で、3ハロン35秒台を計測しています。
状態は確実に良いので、松山騎手じゃないのが残念ですが、モレイラ騎手には他馬との能力差を埋める騎乗を期待してます。
指数3位
⑨シュネルマイスター
私が述べる程の馬ではないのですが、強いと思ってます。
完成されましたね、とうとう。
【この馬 戦歴凄いの】理論に該当しましたし。
何故、指数3位なのか。
先週から感じ始めた、血統傾向。
東京や阪神外回り等で斬れを武器にしている血統の馬が人気を背負ってコケているのが目立ち始めていて。
反対に、超個性的な種馬や血流を持つ馬の台頭が良く見られてまして。
その辺りで評価を少し下げました。
【この馬 戦歴凄いの】理論に該当しなければ、切るつもりでいた位です。
指数4位
⑥ダノンザキッド
3年連続で出走、ただ過去2回は阪神開催でのもので、3着→2着と連続好走中。
表面的には阪神巧者で片付ける事が出来る馬だと思いますが、私的には それだけではないと思ってまして。
ミッキーブリランテ(父ディープブリランテ)
オールザワールド(父キズナ)ダノンタッチダウン(父ロードカナロア)
この兄弟を含めた一族と言いましょうか、改修工事による京都競馬場を使えない影響をモロに受けている程、適性は向いている兄弟達だと思っていまして。
Dansili×Sharpen Up×Alzaoの母系構成がそう感じさせます。
調教はちょっと不満を感じると言いますか、withkeiba独自の調教ランク判定としては、好調時には見られないランクに該当していまして。。。
その辺りが評価を少し下げた要因です。
指数5位
⑩マテンロウオリオン
不気味ですよね、この馬と騎手は。
戦歴やら血統やら調教やらを通り越して、〝気〟で走ってくるタイプだと思っているので。
そんな中で、NHKマイルC 2着時や好走時に多い調教ランク判定に該当してきたので、評価しました。
指数6位
②ビーアストニッシド
アメリカンペイトリオット×ネオユニヴァース×キングカメハメハ
人によって結構、見解が違ってくる様な配合をしている馬だと思っていて。
ダート向きって声もありますが、私的には同意は出来ず、ダートに使うには勿体無いと感じています。
アメリカンペイトリオットが北米の芝マイルG1勝ち馬で、日本の高速芝適性も悪くないと思ってますし、そこにネオユニヴァース×キングカメハメハって掛け合わせから、距離適性っていうより、底力が問われやすいレースで強さを見せるタイプかなって思ってます。
私的には、芝1200m~1400mが一番向いてそう。
上述のローテ別傾向のデータを京都開催の当G1では重視していて、それを重く評価してのこの指数順位。
加えて、3走前のマイラーズCの内容も評価しています。(勝ち馬シュネルマイスターから0.3秒差6着)
静かに掻き乱す好走も期待しています。
切ります
父ハービンジャー
(欧州型ダンチヒ Danehill系)
母父ダイワメジャー
(ノーザンテースト型サンデーサイレンス系)
母サンブルエミューズが、
中山芝1600mOP勝ち、フェアリーS(中山芝1600m:G3)3着の実績を持つ馬
3代母の桜花賞馬キョウエイマーチが、マイルチャンピオンシップ2着実績も含めた京都芝1600mOP戦を2-1-0-2/5と好相性の上、秋華賞2着と京都競馬場巧者と言える実績を誇ってました。
NEW京都競馬場で旬なDanehillの血を継ぐハービンジャー産駒。
3年連続好走を遂げたペルシアンナイトもハービンジャー産駒って事や前走の復活勝利もあって、人気を集めるでしょうね。
配合全体を見ても、リファール5×5にダイワメジャー×フレンチデピュティと中距離指向の強いマイラーに映り、質の高いバランスが感じられる配合馬。
ここまで良い所ばかり取り上げてきましたが、withkeibaとしては、バッサリ切ります、今回。
〝雑味〟認定した牝馬って単純な判断要素もありますが、京都競馬場が合わないと思ってます。
有名な休み明けしか走らないって要素も不安材料としていますが、この兄妹は右回りが不得手だと思います。
今年の牝馬クラシック戦線を賑やかした半妹ラヴェルも、東京芝1600m重賞で三冠牝馬リバティアイランドを負かした後、阪神芝1600mG1で連続大敗。
オークスで粘着質ある内容で4着と好走の後、阪神芝1800m重賞→秋華賞と右回り戦を大敗。
ナミュール自身も阪神JFや桜花賞、エリザベス女王杯で敗退しており、因果関係を説明出来ませんが右回りだと結果を出しきれていないのも現実。
近走の大敗は、度重なる不利があってのもので本来の実力ではないって声も多数あって、一定の理解は出来るものの、続けて不利を受けたり、跳ね返せない点や、馬群を割れない不器用さが若駒時から解消出来ていない点が、本気度と削り合いが激しくなるG1戦では大きなマイナス材料になると考えてます。
ナミュールが経験した多少のぶつかり合いや進路をカットされた事を
「あの不利では競馬にならない」
なんて、ただの言い訳になりますよね、特にG1戦では。
加えて、この調教・・・・
間隔詰まったって酌量の余地を与えたとしてもちょっと無理でしょって感じてしまう内容でした。
G1ですし、休み明けしか走らないキャラが この調教だと尚更、その思いを強めてしまいます。
といった結果、単勝10倍未満の人気を集めるなら切った方が期待値は稼げると判断してバッサリいきます。