東京スポーツ杯2歳ステークス《変わった角度から検証する 重賞データブログ》
雑味判定データ
今回の東京スポーツ杯2歳Sの雑味判定は2つ。
【キャリア4戦以上】と【牝馬】
過去20年でみた成績が
【牝馬】
0-0-0-9/9
人気馬がそこまで混ざっていないデータにはなりますが、せっかく質の良い食材を使っているのに〝雑味〟で台無しにしては勿体無いので、省きます。
個体別傾向
(雑味判定のデータは省いてます。)
★キャリア2戦以内の青鹿毛
2-1-0-0-0-2/5
勝率40% 単勝回収率102%
連対率60%
複勝率60% 複勝回収率184%
★キャリア2戦以内の鹿毛×牡馬
3-6-5-4-4-14/36
勝率8.3% 単勝回収率43%
連対率25%
複勝率38.9% 複勝回収率75%
2歳戦で高いパフォーマンスを発揮する馬に〝青鹿毛〟馬が目立っています。
牡馬・牝馬問わず、高い期待値を残していて
牡馬は111サンプル
複勝率36%
単勝回収率135% 複勝回収率96%
鹿毛・黒鹿毛も好走率として問題ないレベルですが出生率も多い上、回収率とのバランスが少し劣るって意味でも強くは推奨出来ず。
ただ、この東京スポーツ杯2歳Sに限ってみると回収値は置いておいて、好走率は戦える数字です。
★1~2月の早生まれ
4-5-3-0-4-9/25
勝率16% 単勝回収率90%
連対率36%
複勝率48% 複勝回収率83%
【該当馬】
⑦シュトラウス 1月24日生①シュバルツクーゲル 2月19日生
③ファーヴェント 2月21日生
ローテ別傾向
★秋デビュー
(9月以降・キャリア2戦以内の牡馬)4-3-6-2-3-16/34
勝率11.8% 単勝回収率88%
連対率20.6%
複勝率38.2% 複勝回収率71%
【該当馬】
②サークルオブジョイ キャリア1戦
デビュー戦 9月10日
⑧シャンパンマーク キャリア1戦
デビュー戦 10月8日
①シュバルツクーゲル キャリア1戦
デビュー戦 9月24日
⑤ショウナンラプンタ キャリア1戦
デビュー戦 9月24日
⑨フォルラニーニ キャリア1戦
デビュー戦 9月9日
夏の暑い時期にデビューして、レース以外の余計な反動を受けるより、少し涼しくなった時期にデビューし、勢いのまま出走して好走するパターンが多い1戦。
今年はこのデータがどう転ぶか、難しいですよね。
・例年より10月まで〝夏日〟が多かった年で、夏デビューと大差ないと判断するか。
・例年以上に猛暑だった影響で、夏デビュー組に更なる反動が増え、このデータが更に強 力に効くと判断するか。
難しい所です。
回収値は仕方ないですね。
例年、出走メンバーの質が高く、2年前からG2に昇格した程で、結果も順当に決まるケースが
多い重賞戦。
回収値を求めるなら、このデータにチョイ足しする材料が。
☆前走より体重減
体重は関係なく、前走より減っていればOKというチョイ足しデータです。
調教傾向
★調教ランク判定【E/W】該当馬
4-5-0-0-2-8/19
勝率21.1% 単勝回収率297%
連対率47.4%
複勝率47.4% 複勝回収率135%
【該当馬】
④ミカエルパシャ⑨フォルラニーニ
血統傾向
★米国型ミスプロ Fappiano系の血を保持する馬
3-3-1-0-2-2/11
勝率27.3% 単勝回収率164%
連対率54.5%
複勝率63.6% 複勝回収率93%
【該当馬】
②サークルオブジョイ
父の父母父Unbridled
(米国型ミスプロ Fappiano系)
⑤ショウナンラプンタ
母父Zensational
(米国型ミスプロ Fappiano系)
雑談的見解
指数2位
②サークルオブジョイ
父Constitution
(米国型A.P.Indy系)
母父Colonel John
(米国型マッチェム系)
母マースが、
米G1 ロデオドライヴ(芝2000m)
米G3 ロバートJ.フランケルS(芝1800m)の重賞2勝馬
Constitution産駒には、
2020年のベルモントS(ダ1800m)を含むG1を3勝したTiz The Law
2021年のシガーマイル(ダ1600m)勝ち馬のAmericanrevolution等を輩出。
コテコテのアメリカン血統で、一見、完全なダート配合に映りますが、独自の血統遺伝理論としては、能力遺伝の起点になっているのが、マースの影響を多分に受けている印象なので、今回 結果が芳しくなくても芝のG2~G3辺りなら全然通用する下地は備わっていると思います。
母父父Tiznowのスピード供給量の多さと、Tapitから流れる持続力の高さで初戦は一瞬の加速で差し切り勝ち。
少頭数での1戦でしたが、メンバーレベルも高い方だと思っていますし、仕上がり早さを活かしたとはいえ、実りの多い新馬勝ちだったと思います。
Fappiano系の血が躍動しているレースでもあり、アメリカン血統の4月生まれとして、完成はまだ先そうで奥深い成長力も感じる1頭。
素質だけで勝ち上がってきたとすれば、軽く扱う事は出来なさそうです。
指数1位
⑦シュトラウス
父モーリス
(欧州型ロベルト系)
母父アドマイヤベガ
(中長距離型サンデーサイレンス系)
母ブルーメンブラットがマイルチャンピオンシップ勝ち馬。
結構な乗り難しさがあった勝ち気な性格で、そこもしっかりとシュトラウスも含めた子供達にしっかりと伝えている印象。
この家系で言える事は、適性がどうとかではなく気性の激しさをどう扱って育成していくかだと思います。
母ブルーメンブラットを扱ったという縁で、子供達の多くが石坂正厩舎に預託されていますが、本馬は武井亮厩舎。
反感買いそうな表現になるかもですが、全兄ブルメンダールは、綺麗なエリート厩舎(国枝厩舎)に預託され、平地競走では1勝後、ウダウダして障害転向(現在2勝で現役)
武井厩舎って私的なイメージですが、スプリント能力を底上げする育成に長けている厩舎だと思っていて。
(決して短距離馬を多く出すって意味ではなく)
この荒々しい気性も無理に抑える事なく、良い意味で共存していってるからこそ、2戦で見せた非凡過ぎるスピード能力によるハイパフォーマンスだったかと思います。
距離持ちます。
前走も1頭だけ、1800m程度の厳しい負荷が掛かってる様なレースをしている中での僅差3着でしたし、血の裏付けも問題なさそうですし、モレイラさんですし。