スプリンターズステークス

 

ローテ別傾向

中山競馬場 初参戦(距離不問)

4-2-5-2-1-20/34
勝率11.8% 単勝回収率43%
連対率17.6%
複勝率32.4% 複勝回収率141%

 

【該当馬】
⑨アグリ 4歳


⑯モズメイメイ


まぁ、オカルト要素満載データながらも破壊力ある数字。

毎年の様に、withkeibaとして推奨させて頂いているデータ


昨年の該当馬3頭は残念な結果でしたが、19年~21年までは、

該当馬2頭以上が馬券内好走を記録していて。

 

また、

13年15番人気3着(ラブカンプー)
16年9番人気3着(ソルヴェイグ)
18年11番人気2着(ラブカンプー)
20年10番人気3着(アウィルアウェイ)
21年10番人気3着(シヴァージ)

 

上記の様に、人気薄の該当馬の好走も目立っていて
オカルトデータってだけでは片付けられないと思っています。

 


★近3走 芝1600m経験+中10週以上ローテ

2-2-1-3-0-4/12
勝率16.7% 単勝回収率45%
連対率33.3%
複勝率41.7% 複勝回収率145%

 

【該当馬】
⑧メイケイエール 中16週
前走
安田記念(東京芝1600m:G1)
15着

 

 

調教傾向

★坂路限定 調教ランク【B】判定

2-2-3-1-1-17/26
勝率7.7% 単勝回収率83%
連対率15.4%
複勝率26.9% 複勝回収率113%

【該当馬】
⑥ママコチャ

 


★調教ランク判定【E/W】判定 関東馬限定

4-1-5-2-2-10/24
勝率16.7% 単勝回収率194%
連対率20.8%
複勝率41.7% 複勝回収率225%

 

【該当馬】
⑤ウインマーベル
⑦オールアットワンス

 

 


血統傾向

今年のメンバーを見渡して、いつもの様な血統データで話を

進めていくと、視野が狭まってしまいそうなので、
個人的に感じてるスプリンターズSの血統傾向をサラっと
書き連ねていきます。


どこでも言われてる事だと思いますが、
サンデー系のスピードに頼り過ぎていない事。

 

サンデー系の血を一切持っていない、薄いって血統構成も
良いのですが、一年の始まりである今の時期の中山芝は
高速スピード対応も求められるので、サンデーの血を持ってる事で
マイナスにはならないと思います。


スタートから4コーナー手前まで下り、コーナー終えたら直線のラストスパートといった
レイアウトの影響から、スタートからゴールまで全力疾走といった様な
米国ダート短距離要素っぽい血統が恵まれている側面もあります。


分かりやすい所で言えば、Strom Cat系や
スピードの源泉In Realty系の血


ベタな感じに獲られると思いますが、

⑨アグリがスプリンターズSにベストマッチする血流を取り揃えていると
個人的に思ってます。

高松宮記念を制したミスターメロディを輩出したScat Daddy直仔の
Carvaggio産駒。

 

Scat Daddyは、良質な産駒を送り出している世界的種牡馬


母父War Frontは、日本でも高い順応力を示していて
アメリカンペイトリオットザファクターデクラレーションオブウォーといった
現在、日本でブレイクしている種牡馬の父でもあります。

 

細かい所まで見渡せば、In Realtyサドラーズウェルズ
ネヴァーベンド系を保持していて、スプリンターズSに相性の良い血を
取り揃えている印象です。

 


雑談的見解

⑩マッドクール

Mad About Youは、愛G3 グラッドネスS(芝1400m)勝ち馬で
半兄のA Ma Chereも 愛G3 シルバーフラッシュS(芝1400m)勝ち馬

Dark Angelノーザンダンサー系統でキングカメハメハの母父父でもある
Try My Bestの血を汲む種馬で、日本にもジャストフィットしていて、
14頭出走し、9頭が勝ち上がり。(勝ち上がり率64.3%)

配合見ても個人的に好みで、スプリンターズSにも武器になりやすい
Danzigも内包。

 

広く見ると、ノーザンダンサーを4本抱えていて、その内の1本が
Sadler's Wellsと一見、重厚そうに感じますが、
欧州、どの馬を見てもノーザンダンサーってのを良い意味で
薄めて活性化させる役割を担っているAhonoora
4×3インブリードさせている考えられた配合に感じます。

 

Ahonoora自身がスプリンター気質な実績を積み重ねてきて、
産駒は短距離から長距離まで幅広く血を紡いでいるといった
印象です。


前走のCBC賞は、後付けになりますが、

緩かったかなぁといった所だと思います。

 

今回は当週坂路で50.3秒、2ハロン23.7秒 

2ハロンラップ11.5-12.2

 

話題にもなっていますが、マッドクールとして初の減速ラップ

ただ個人的に本馬の調子バロメータの判断材料はそこではなくて
2ハロンタイム 23秒台を出してきたら、手放しで評価と考えていたので
手放しで評価します。

様々な予想手法があるので、良し悪しを語る気は全く

ありませんが加速ラップとか減速ラップとかどうでも良いです。

癖とか傾向を持ってる馬は、少し気にする程度ですね。

 

 


⑤ウインマーベル 

ロモーラは、重賞格上げ前の
紫苑S(中山芝2000m:OP)
ターコイズH(中山芝1600m:OP)勝ち馬で、

2つのレースからも分かる様に中山巧者、

 

3-3-1-1-0-1/9
勝率33.36% 単勝回収率208%
連対率66.7%
複勝率77.8% 複勝回収率160%

 

抜群の相性の良さを誇っていました。

 

全姉2頭
ウインジェルベーラ函館2歳S 2着

ウインアルビータが直線競馬2勝とスプリンター家系で、
2代母ロモーラからは、ダート1200m3勝で、

3勝クラスの芝1200mでも3着(CBC賞2着馬に先着)と、

元々スプリント気質が高い牝系


そもそも昨年のスプリンターズS 2着馬

 

昨年との比較をどう捉えるかが難しいポイントで、
2歳時に8戦、明け3歳、スプリンターズSまで4戦を重ねて
55Kg背負っての2着

今年も4戦を消化し、58Kgで挑む今回。


前走はスタート直後の大きな不利や道悪馬場、

調整が緩すぎと三重苦揃っていたので、

気にしなくても良さそうですし、
3走前の高松宮記念は外枠から体力を大きく使う

ポジション争いに加え、苦手の道悪と

ここも酌量の余地ある敗戦。


注目すべきは、2走前と4走前。


59Kgという いじめに近い酷量を背負った上に、

大外枠。

 

スタート失敗と今年の運の悪さを象徴するかの様な

踏んだり蹴ったりな内容の中、道中ではしっかりと

反応し、前へ前へ進む気勢を見せており、
勝ち馬と1秒差の7着なら諸々の運の無さを考えれば及第点。

2走前の重賞2着は、それなりに質の高いメンバー相手にしており、
関屋記念勝ち馬アヴェラーレや阪急杯アグリとタイム差無しの接戦を
繰り広げ2着していたダディーズビビットには先着しています。

 

要は何が言いたいかと申しますと、敗戦にはキッチリ言い分があり、
好走しているレースではキッチリと4歳秋を迎える身としては

成長していると言う事です。


そもそも、
アイルハヴアナザー×フジキセキ×ニジンスキーって事からも、
これからもう一段階の成長を隠し持ってる筈ですし、
スプリンターズSの過去10年で見てもフォーティーナイナー系との相性も良い
G1なので、昨年に引き続き 楽しみはあります

 

③ピクシーナイト

斤量恩恵はあったものの、3歳でスプリンターズSを勝つってのは
相当な素質がある証拠だと思います。

 

この馬を語る上でベタな話にはなりますが、

怪我からの復活があるかどうか。

 

復帰後、着順程 負けてないと思ってますし、それぞれ
酌量の余地がありますし。


ここから大幅な成長はないにしても、

今が旬の成長力を感じる配合馬ですし、

母系の奥底のOgygianがタフさと充実期の
長さを継ぐ血なので、完調にはないにしても

激戦のこのメンバーなら何とかなりそうな印象。


人の見方によるのは当然なのでアレですが、
前走は、アグリと同じ位置にいながら、

差を開けられたと割り引いてる声もある中、

withkeibaとしては逆の見解です。

 

躓いたロスで脚を序盤~中盤に脚を使った

ピクシーナイト

 

スタートを決めて意図的に下げた

アグリ


その中でピクシーナイトも32.9秒の末脚

これだけでも復調の兆しは充分かと思います。

 

セントウルSからスプリンターズSといったローテは

勝った2年前と同じ。

 

そこと比べて、今回の調教が軽いって意見も

ありましたが、
骨折長期休養明けの中2週なので、当然だと

思いますし、坂路で12.6-12.1の良質な2ハロンラップを

叩いているので状態も良さそうだと判断しています。


枠も最高ですね、半分より前の位置で追走出来れば
面白いと思います。

 

 


①ナムラクレア

現状では一番、スプリント界を引っ張る主役候補だと思います。

強さも磨かれていってますし、高速馬場対応のスピードも
ありますし、前走の様な底力が問われる重たい馬場での
力強さも見せてくれて。

 

完全な馬に仕上がっている印象も受けますが、
得てしてこういったタイプって器用貧乏なタイプに陥りがちで、
詰めの甘い結果が続く馬も多く見てきています。


内捌きが上手い部類なので、そんなに問題はないと思いますが
こと芝1200mの最内枠は個人的に少し不安。

ナムラクレアにしても、選択の視野が狭まるんじゃないかと
感じています。

血統的には、スプリンターズSとして見ても、重箱の隅も
あまり突きにくい隙の無さを感じる配合馬。

バランスが良いと言いますか。

3代母Coup de Genieが、マキャヴェリアンの全妹といった
世界的にも名血な牝系ですし。


敢えて触れるなら、

ミッキーアイル×中山芝1200mって相性良くないんですよね。

牝馬の数字は充分なんですが、

1勝クラスまでで稼いでる数字ですし
上級条件の馬達が結果を全く残しておらず。


その辺りも重視して指数5位まで落としました。