秋華賞 重賞データブログ
はじめに
こんな事を言ったら元も子も無いかもしれませんが、リバティアイランドの三冠は限りなく達成可能だと感じてはいます。
ただ、私共の様な人気馬の隙をついて紛れを起こす人気薄の馬を狙う、いわゆる《穴党》と分類される身としては、馬券を購入すると決めたなら、多くの敵を生みそうですが、リバティアイランドの三冠は見たくないんです。
結果から言いますけど、それでもリバティアイランド絡みの馬券は購入するので、凡走はして欲しくないですが(しないと思ってますが)、出来れば自分の軸馬がちゃんと来て、リバティアイランドには2~3着であって欲しいと考えてます。
私見ですが、リバティアイランドの2~3着の可能性もある馬券を買いながら、三冠馬の誕生を楽しみにしています!って言う人は、エンジョイ勢以外はアホだと思いますw
リバティアイランド絡みの馬券を買うとなったら、正直、コナコーストとかマスクトディーヴァとかヒップホップソウルとか買ってられないんです。
勿論、馬券の買い方では充分に期待値取れるラインもありますが、上述した3頭に〝今回は〟馬券に入れる程の〝大きな〟材料を見出せなかったって点があったので、買いません。
そういう点を踏まえつつ、読んで頂けると〝それでこういう予想になったんだね〟って1mm位は理解して頂けるかと思いますw
ローテ別傾向
★前走 芝2000m戦で鈍足型上がり上位の末脚を使った馬
(上がり1~3位、34.0秒以上)
2-1-1-0-1-8/13
勝率15.4% 単勝回収率126%
連対率23.1%
複勝率30.8% 複勝回収率119%
【該当馬】
⑯ピピオラ
前走
西海賞(小倉芝2000m:2勝クラス)
1着 上がり3ハロン35.9秒(3位)
⑧モリアーナ
前走
紫苑S(中山芝2000m:G2)
1着 上がり3ハロン34.3秒(1位)
★春実績馬(3月~6月内で100%連対実績)
3-4-1-2-0-7/17
勝率17.6% 単勝回収率33%
連対率41.2%
複勝率47.1% 複勝回収率98%
【該当馬】
⑩グランベルナデット
2走前
忘れな草賞(阪神芝2000m:リステッド)
1着
⑰ソレイユヴィータ
3走前
ひめさゆり賞(福島芝2000m:1勝クラス)
1着
⑥リバティアイランド
2走前
桜花賞(阪神芝1600m:G1)
1着
前走
オークス(東京芝2400m:G1)
1着
リバティアイランド以外の該当馬2頭は指定した期間に1戦しかしていないので微妙な所ですが。
桜花賞・オークス、またはそのレースのトライアル戦といった格式あるとか言われがちなレースだけではなく、とにかく春実績で連対を外さなかった馬の期待値が優秀だったという事です。
対象期間に1戦しか使わなかった場合でもこの成績に加わってる馬も数頭いたので、そのまま推奨しておきます。
4-2-1-1-0-8/16
勝率25% 単勝回収率99%
連対率37.5%
複勝率43.8% 複勝回収率95%
【該当馬】
④コナコースト
2走前
桜花賞(阪神芝1600m:G1)
2着(0.2秒差)
個人的にはマイル寄りの瞬発力が問われやすいと感じている京都開催の秋華賞。
ちょっとズレてるかもしれませんが、過去10年間で、桜花賞→オークス→秋華賞と牝馬三冠レース皆勤賞の馬の成績が芳しくなく、馬券内を記録したのは、全頭、桜花賞・オークス共に3着内好走実績を持っている馬のみでした。
そういった中、桜花賞好走馬って所を抜き出したこのデータの成績が良いって事は、3歳世代牝馬の頂点マイラーを決める資質がリンクしていると言って良いんじゃないかなぁと捉えてます。
調教傾向
調教ランク判定【W/D】該当馬
2-2-3-0-1-8/16
勝率12.5% 単勝回収率51%
連対率25%
複勝率43.8% 複勝回収率258%
【該当馬】
⑤ドゥーラ⑨ミシシッピテソーロ
⑭コンクシェル
血統傾向
期待値等は置いておき、改修前の京都開催秋華賞の時代は、ディープインパクト全盛の時代で
この秋華賞も例に漏れず、多数の産駒が出走し、好走馬も多い。
秋華賞の過去○○年のデータで見てしまうと、ディープインパクト産駒に数を奪われてしまい、あんまり意味がないと判断しました。
どこでも言われている事だと思いますが、阪神芝2000m内回り同様に、独特の適性を
求められる京都芝2000m内回り。
3角付近の坂頂上から下り坂を利用してのスパートといった持久力が問われやすくなるコース形態。
欧州指向の血脈が合うかと思います。
改修後の京都芝の血統傾向を見ても、芝1200mOPクラスのレースでドゥラメンテ産駒が2着2回とか、距離問わず母父サドラーズウェルズ系の好走馬多数とか、底力系の血流の活躍が見られます。
個人的には、Danehillの前進気勢高めの機動力や加速しながら回るコーナリング性能の高さが特徴の1つ、ニジンスキー系 等の血を持つ馬が この秋華賞にも合うと考えてます。
若干、気になっている血流を。
★Razyana牝系の血を汲む馬
1-1-1-2-0-4/9
勝率11.1% 単勝回収率70%
連対率22.2%
複勝率33.3% 複勝回収率85%
【該当馬】
⑱エミュー
父の父父母Razyana
(父His Majesty:欧州型リボー系)
⑯ピピオラ
母の母父母父の父父母Razyana
(父His Majesty:欧州型リボー系)
⑨ミシシッピテソーロ
母の母父母父の父父母Razyana
(父His Majesty:欧州型リボー系)
Danehillの母。
牝系主義ではないですが、色々と検証を進めてる時に目に付いてきたり、今年の京都芝データを纏める際にも目に付いてきた血。
前進気勢の底上げと、血の化学反応さえ噛み合えば爆発的なスピードを産む血流で、代表例として、最近活躍した馬で言うと地方交流重賞を2秒差付けて大楽勝したレモンポップもこの牝系。
3角から下りながら加速するスピード値が求められる京都芝でも少なからずこの血流が貢献していると考えています。
雑談的見解
⑧モリアーナ
父エピファネイア
(欧州型ロベルト系)
母父ダイワメジャー
(ノーザンテースト型サンデーサイレンス系)
母ガルデルスリールは、小倉芝1800mと新潟芝1600mで挙げた2勝のみで、好走はするものの詰めの甘い内容が多かったタイプ
繁殖に上がって、上の2頭は勝ち上がりを決めており1歳下、2歳馬の半弟も新馬戦2着と勝ち上がりのチャンスも近い様に、繁殖牝馬としては成功の道を着々と歩んでいます。
血統を細かく見ていくと、母系も豪華で主はマイラー気質に上振れてる牝系だとは思いますが。
3代母Bella Vitessaがディープインパクトの祖母であるウインドインハーヘアの半妹。
そのBella Vitessaの父の父Thatchがヌレイエフの母で、サドラーズウェルズの祖母にあたる名牝Special
その名牝Specialの半弟Thatchが英愛リーディングブルードメアサイアーに輝いている欧州マイラーで、
モリアーナがマイル戦で見せていた内容は、この血から供給されている印象を受けてます。
前走は強かったですね。
withkeibaとしては、芝2000mならギリギリ持ちそうだけど、直線急坂の中山芝2000mなら厳しいと判断して軽視した馬でした。
同じ末脚を披露出来るかどうかは正直分かりませんが、直線平坦コースの方がよりモリアーナが持つ血統の能力が際立つと考えていますし、NHKマイルCから横山典騎手が乗り替わり、差す競馬に方向転換、夏を越した秋緒戦で距離延長を提言したのも横山典騎手。
前走の見た目派手さと横山典騎手のスタイルが相まって上手く嵌ったし、同じ競馬が通用するのは厳しいでしょうって声も多いですが、そもそも横山典騎手が乗ってからテーマを持ってここまで歩んできた計画性ある物語だと思ってます。
なので今回も確実に後ろからでしょうね。
差し競馬でもリバティアイランドにも負けない自信を持ってると思います。
⑥リバティアイランド
怪物牝馬って事はもうご存知でしょう。
私ごときが述べる必要がない馬だと思います。
⑯ピピオラ
父モーリス
(欧州型ロベルト系)
母父ダンスインザダーク
(ニジンスキー型サンデーサイレンス系)
母も祖母も未勝利馬。
半兄スワーヴエドワードが(父エイシンフラッシュ)東京芝1800m新馬勝ち後、勝ち上がれず障害転向、1勝を挙げて引退。
近親には、オークスで別格の末脚を披露して3着だったアドマイヤミヤビや、古馬になってイマイチな感じですが、東京スポーツ杯2歳Sではイクイノックスの2着だったアサヒ等々を輩出している牝系。
リニューアル後の京都芝で距離問わず、大活躍しているのがモーリス産駒。
5-4-6-1-2-17/35
勝率14.3% 単勝回収率110%
連対率25.7%
複勝率42.9% 複勝回収率242%
人気馬から人気薄まで万遍無く好走しており、特に。
単勝オッズ15倍以上
1-2-3-0-1-12/19
勝率5.3% 単勝回収率98%
連対率15.8%
複勝率31.6% 複勝回収率344%
上記の様に、とても秀逸な数字を残しています。
☆父ロベルト系×母父ディープインパクト系(逆も)の京都芝1800m~芝2000m
2-3-2-0-1-4/12
勝率16.7% 単勝回収率99%
連対率41.7%
複勝率58.3% 複勝回収率296%
「ねぇ~、ピピオラの母父ってダンスインザダークやん」
って声が聞こえてきそうですが、その通りです。
母の母ライクザウインドがディープインパクトの2コ上の姉ちゃんなんで、ほぼディープインパクトですw
馬を買うのは別ですが、血統から予想する事はそこまでキチっと型に当てはめなくても良いと思ってます。
ディープインパクトは瞬発力型だから、道悪馬場やダートでは走らないとか決め付けるのは早計って考え方と同じで。
京都芝中距離で母系にDanehill持ちも、そこそこ走ってますし。
戦歴見ても。
初勝利→京都芝1600m内回りを先行抜け出し決着濃厚な
展開の中、差し切り。上がり34.5秒 1位
2連勝→誤魔化しが効きにくい東京芝1600mで先行勢の
後ろに付け、直線抜け出し。上がり34.0秒2位
3連勝→東京遠征後の小倉遠征、一気の距離延長
差し有利の展開、3番手抜け出し。上がり35.9秒3位
異なる競馬場で異なる展開での3連勝は、高い素質を持つ証明だと思います。
調教は正直、前走の方が断然良かったですが、血の優位性でも少しリードしていると考えている馬なので何とか頑張ってくれないかなぁと思ってます。
⑭コンクシェル
父キズナ
(北米型ディープインパクト系)
母父Galileo
(欧州型サドラーズウェルズ系)
母ザナは未勝利馬。
全姉2頭が共に3勝馬。
(シンシアウィッシュは現役)
キズナ×Galileoを内包する馬でいえば、
牡馬は、
ゴドルフィンマイル(ダ1600m:G2)と1351ターフスプリント(芝1351m:G3)と芝・ダートの海外重賞を制したバスラットレオン
牝馬は、
コンクシェルの全姉2頭の他、同世代でダート中距離4勝、6戦連続馬券内の成績を残しているキャリックアリード等々がいます。
サドラーズウェルズ系は、とにかく能力遺伝主張が強い系統で、パワーを優先的に伝えていて。
母系の奥を見ても、Machiavellian×Blushing Groomの構成で、私的には軽さは感じない反面、耐久性と前進気勢の高さは重賞でも通用すると考えています。
前走は、不利な点を研究している人には大好物の落鉄していたそうで、2連勝時の先行力と耐久力は影を潜めた結果でしたが、これが落鉄の影響と片付けて良いのかな・・・、かもですね。
ただ、この重厚な配合にも係わらずスピード決着にもきっちり対応している実績も残していて。
3走前の中京芝1600m1分32秒3は、2020年から2023年までの間で、2位に位置付ける走破時計で、クッション値が0.2良かった今年の中京記念の勝ち時計を0.8秒上回っていて。
何回も言いますが、状況や条件によって時計なんてコロコロ変わりますから、全幅の信頼は置いてませんが、それでも一定の能力がないと出せないのも事実なので高速時計決着でも、対応は可能という判断基準にしています。
ただ、現状の成長力では重賞の流れには戸惑って位置取りもスムーズには取れないと思います。
そこでやや体力を使いますし、距離もこのメンバー相手では少し長いと考えてますので、色々と厳しいかなぁと。
なぜ上位評価したかというと、調教で感じた成長力ですね。
1週前
栗東CW 5ハロン63.6秒
3ハロン 35.9秒
2ハロン 23.0秒という秀逸な時計。
一杯に追ったとはいえ、外を回ってのモノなので時計以上に破壊力ある内容だったと思います。
加えて、オカルト色全開でいくなら
☆キズナ牝馬×幸騎手への乗り替わり
6-4-2-2-3-23/40
勝率15% 単勝回収率312%
連対率25%
複勝率30% 複勝回収率122%
これには2年前のエリザベス女王杯で単勝オッズ10番人気で勝ったアカイイトも含まれています。
キャラ立ったキズナ産駒の中でも、乗り味が難しいとされているキズナ牝馬に、乗り替わりでこれだけの成績を残していますし、上記の様なG1で一度も騎乗経験のない乗り替わりで
一発回答する結果を見せた点を単なるオカルトで終わらせるのは勿体ないなぁと。
とはいえ、これを強く扱って評価はしませんが。
逃げなくても問題はないですが、出来れば前受けして耐久力と底力を発揮して欲しい所です。
色々な意味も含まれつつ不安視する馬
②ハーパー
凄い偏見も入っていますし、リバティアイランドの影響もあると思いますが、私的に強いなぁと感じた事はこれまでなくて。
ハーツクライ×Jump Start×Carson City×Dynaformerと直線長いコースで素質溢れるスピード持続力が活きるコース向きだと考えていますので、ここではないなぁって。
この枠も競馬はしにくくなったんじゃないかなぁって感じてます。
エリザベス女王杯に出るなら評価したいイメージ。
⑦マスクトディーヴァ
陣営も騎手も そんな気は無かったと思いますが前走のレコードは圧巻は圧巻でしたが、
今回には必要ないレコードだったかと思います。
反動が出やすい血統構成してますよね。
権利取りだから仕方ないとは思いますが、本番で欲しかった脚力。