富士ステークス 《重賞データブログ》
ローテ別傾向
★近5走 全て芝1600mローテ 且つ、2連対以上
(非重賞は勝利条件
例:OPクラス1勝&重賞2着はOK OPクラス2着2回はNG)4-2-1-1-1-4/13
勝率30.8% 単勝回収率118%
連対率46.2%
複勝率53.8% 複勝回収率94%
【該当馬】
⑤ジャスティンスカイ
近5走 芝1600m戦(内、3勝)
東京芝1600mの傾向が、中距離型の瞬発力が問われるケースも多いコース
そんな中、毎年の様に感じてた事がマイルのスペシャリストというか、1400mや芝1800mでも微妙で芝1600mなら良い走りをする様なタイプが走ってるなぁと頭によぎって調べてみた所、戦える数字でした。
ややオカルト臭はしますが、そこまで非論理的なデータでもないと思ってます。
近5走 全て芝1600mローテでも一応4-2-2-1-2-14/25と勝率・複勝率も優秀な方ですが、
とこの辺りが問題。
単複を買うなら推奨しませんが、連系の軸や軸馬の相手筆頭候補としては問題ないかと思います。
②マテンロウオリオンが該当します。
調教傾向
★調教ランク判定【S/B】該当馬
3-1-3-1-0-5/13
勝率23.1% 単勝回収率107%
連対率30.8%
複勝率53.8% 複勝回収率245%
【該当馬】
⑧タイムトゥヘヴン⑫ステラヴェローチェ
★調教ランク判定【W/E】該当馬
2-3-0-0-1-7/13
勝率15.4% 単勝回収率106%
連対率38.5%
複勝率38.5% 複勝回収率136%
【該当馬】
①ユニコーンライオン
血統傾向
★ダンシングブレーヴ内包馬 or リファールの血を複数持つ馬
0-1-4-2-0-9/16
連対率6.3%
複勝率31.3% 複勝回収率175%
母の母母父ダンシングブレーヴ
(欧州型リファール系)
素質が如何なく発揮されやすい舞台と言われている東京芝1600m
高速馬場も踏まえ、日本の主要条件でもある芝1600m戦に強い血となるとサンデー系、中でもディープインパクトは外せず。
今回の富士Sの過去10年のデータを見ても、ディープインパクト産駒の複勝率は50%に迫るもの。
そのディープインパクトには漏れなくAlzao(リファール系)の血が付いてくる影響もあって、リファールの血を保持する馬という条件でデータを取ってみても
7-7-6-4-4-34/62
単勝回収率60%
複勝回収率110%
といった様に、良い成績ですが該当馬が増えますし、今年の出走馬で該当するのが13頭中8頭と多くなります。
読み物としても分かりやすくする為に、条件を追加して絞ってみたのが今回の血統データとなります。
ダンシングブレーヴの血だけを取り上げるのであれば、ナミュール1頭という事になりますが、血統に造詣が深い方からしたら間違った解釈をしているかもしれませんが、私的にダンシングブレーヴはリファール系の中でも能力遺伝の主張が強い血だと考えていまして。
そういった意味でもリファールの血を複数持つといったデータも含ませて頂きました。
自然の起伏をそのまま競馬場にした底力が問われる馬場で伸びる欧州マイラーと私的に捉えている血脈です。
雑談的見解
⑤ジャスティンスカイ
父キタサンブラック
(欧州型サンデーサイレンス系)
母父Numerous
(米国型ミスプロ系)
母父Numerousが米国産馬で、
米G3 ダービートライアル(ダート1800m)勝ち馬
産駒にはアルゼンチンG1 金杯大賞(芝2400m)勝ち馬を輩出しています。
また、仏マイルG1勝ち馬のジェイドロバリーの全弟にあたる良血で、2017年のヴィクトリアマイル(東京芝1600m:G1)勝ち馬のアドマイヤリードの母父でもあります。
全くの別物ですが、ステイゴールド産駒もキタサンブラック産駒も自然のアップダウンをそのままコースにした地力の問われやすいフランス競馬で伸びる様なスピード性質を持ってると考えているので、ジャスティンスカイがマイル中距離戦を高いパフォーマンスを発揮しているのは合点がいくと勝手に思ってます。
キタサンブラックに米国型ミスプロの肌馬の掛け合わせは、芝1800m以下、特に芝1600m以下の舞台に強い産駒が多く出ています。
☆キタサンブラック×米国型ミスプロ×東京芝1400m~1600m
ここ2戦が着順としても不完全燃焼な結果が続いていますが実績としても、牝系としても中距離気質の感もありマイル戦の時計の限界があって、1分31秒台に対応する力はまだ付き切っていないモノと仮定すれば、この2戦の高速時計決着は致し方なしとしても良いのでは?と思ってます。
今回のメンバー見ても、31秒台高速決着にはならなさそうでいつもの通り走れば何とかなると踏んでいます。
⑫ステラヴェローチェ
父バゴ
(欧州型Blushing Groom系)
母父ディープインパクト
(中長距離型サンデーサイレンス系)
母は未勝利馬。
伯父には中山芝1600mで行われていた時代のG1 朝日杯フューチュリティS 勝ち馬のゴスホークケンがいます。
凱旋門賞馬のバゴ産駒。
個性豊かな産駒が多いなぁというのが私的な感想で、芝1200mで爆発的なスピードを発揮した馬がいると思えば、主流距離の芝2000mで強敵相手にも怯まず、競り落としたりする馬もいて、距離適性や芝ダート適性も様々なタイプを輩出する種馬。
ステラヴェローチェがどうなのか、というと距離融通性も高く、クッション値の低い所から高い所まで上がり上位の末脚を発揮して対応する馬場不問なタイプ
この辺りがBlushing Groomから良質な前進気勢を汲む血の偉大さだと思います。
2歳時以来の芝1600m戦ですが、そこは全く不安材料にはならないと断言しておきます。
逆に現状の成長力だったらバチコーンな可能性まであると思ってます。
最大のポイントは、約1年7ヶ月振りの休み明けという点。
〝気〟で能力を割増しするBlushing Groom系の特徴がありますし、
Halo 5×4
Busted 5×5
この辺りが更に気力を割りましてくれると私的に感じているインブリードを秘めていますので、逆にこれだけの実績&良血馬が、長期休養明けと言う点で過少評価された9番人気辺りで買えるお得感という事をプラスに考えて評価します。
調教でも好調時と遜色ない内容で動けてますし、レース勘の不安も却ってこの大外枠は良かったまであると判断しています。
その他の馬達
①ユニコーンライオン
久々のマイルの速い流れで逃げれるかが鍵ですが、単騎逃げな展開になってくれるなら、久々のマイル戦で爆発してくれそうな印象です。
今まで一番良かったんじゃないの的な内容を栗東CWで計測してきたのも好印象。
②マテンロウオリオン
横山典騎手じゃないのが残念ですし、先約とかの関係があるかもですが、田辺騎手を配してきたという事は、前掛かりな追走位置での競馬になりそう。
東京マイルなら崩れないかと。
⑧タイムトゥヘヴン
注目調教に該当したっていう点が一番の評価ポイントです。
ただ、ウッド調教がメインだった馬が新しい美浦坂路で52.6秒という秀逸な数字を叩いてきまして。
終いも急勾配のNew美浦坂路で13.0-13.0なら、全体時計と照らしても秀逸かと。
この辺りがブリンカーの影響が大きいと思うので、レースでも初ブリンカーとパターン変えて良時計の調教が繋がりそうだと期待しています。
アドマイヤベガ×ノーザンテーストといった母系構成も今の東京芝1600mでも優遇されそうで。
⑥ナミュール
本当は1円もいらないなぁって判断をしたかったんですが、リファールのクロスにフレンチデピュティといった、現状の馬場にフィットしそうな配合なので・・・・・。
ここは叩き台って馬も多いと感じていますが、ナミュールなんかはモロに伝わってくる調教内容でしたし。
休み明け走るってブランディングが3歳時に染み付いているし、モレイラさんだしって事で人気集めてるんでしょうけど。
ここ2戦、騎手が馬のダメージ残る競馬ばかりしているのが続いていて、その精神的ショックが回復しているのかって点がポイントですが、私的には回復していないと判断しました、調教から。
モレイラさんも来日初日のレースは微妙な結果も多い騎手だし。