武蔵野ステークス 《重賞データブログ》-競馬 無料予想 -

 


はじめに

今回の〝はじめに〟では、データの中に混じる〝雑味〟が何かを《決め付けて省く》という作業に使います。

 

今後、このパターンを主に伝えていくかもです。

 

〝雑味〟が何を意味しているかというと。


分かりやすくする為に極端な例を作っていきます。


例えば、あるレースで〝牡馬の体重別成績〟を調べたかった場合、

 

例:410Kg~416Kgの牡馬 

 

2-2-2-4/10
勝率20% 単勝回収率22%
連対率40%
複勝率60% 複勝回収率66%

(単勝複勝の払い戻しは 全て110円として計算)

 


この様なデータがあった場合、このデータの〝馬券外〟になった馬の中に〝30歳の馬が2頭〟紛れ込んでいた場合、生物学論として、結果を見るまでもなく無理だって事は
判別可能だと思います。

 

その2頭を除いたデータに修正すると。

 

 

例:410Kg~416Kgの牡馬(但し、2~9歳馬まで)

 

2-2-2-2/8
勝率25% 単勝回収率27.5%
連対率50%
複勝率75% 複勝回収率82.5%

 

といった様に、30歳の馬2頭を省くと当たり前ですが成績が上がる訳です。

 

この30歳の馬2頭を〝雑味〟として定義付けてます。

 

実際の競馬では、30歳の馬といった様な分かりやすく簡単に判定出来る事も多くなく、

雑味として判定したデータに該当した馬が好走してしまうケースもあると思いますが、そこは決め付けて〝好走したらしょうがない〟と割り切っていきます。

 


要約すると

何かしらの働きや偶然によって〝雑味〟からしか生まれない旨味を期待するより、勝手知ったる美味しい所だけを食べましょうって事です。

 


今回の武蔵野S〝雑味〟は、関東馬です。



画像のデータを見て頂ければ分かりますが、関西馬の出走頭数が関東馬に比べて3倍程度の多さ。

 

成績も関西馬が圧倒していて、関東馬の馬券内を分解してみると、1倍台の馬2頭3倍台2頭30倍台1頭と、1~2番人気に支持される実力馬でないと厳しい結果が出ています。


そういった辺りを踏まえて、今回の〝雑味〟関東馬としました。

 


今年の関東馬は、

 

ペリエール
⑥ライラボンド
⑦タイセイサムソン
⑭ヴァルツァーシャル

ペリエールが1番人気になるので、関東馬というだけで切り捨てるのは危険だとは思っています。

 

当たり前ですが総合的な判断で評価していきますが、この〝雑味〟も頭の片隅に入れて評価します。

 


個体別傾向

★3~5月生まれの5~6歳馬

 

6-3-5-6-4-37/61
勝率9.8% 単勝回収率142%
連対率14.8%
複勝率23% 複勝回収率160%

 

【該当馬】
⑩ケイアイシェルビー 5歳
5月3日生まれ

 

⑦タイセイサムソン 5歳
4月25日生まれ

 

④タガノビューティー 6歳
3月16日生まれ

 


②ベルダーイメル 6歳
3月9日生まれ

 

 

 

ローテ別傾向

★前走 上がり3ハロン35秒台以内の末脚を計測した関西馬

(ダート1400m以上条件)

 

5-1-3-5-2-13/29
勝率17.2% 単勝回収率163%
連対率20.7%
複勝率31% 複勝回収率231%

 

【該当馬】
②ベルダーイメル 本田優厩舎
前走
グリーンチャンネルC(東京ダ1600m:リステッド)
2着 上がり3ハロン35.6秒

 


⑯ペースセッティング 安田隆行厩舎
前走
桂川S(京都ダ1400m:3勝クラス)
1着 上がり3ハロン35.8秒

 

 

 

 

★前年度以内に芝レース経験馬
(着順問わず
 但し ダート 1勝クラス以上で勝ち馬から0.5秒差以内の実績条件)

 

2-4-2-1-1-11/21
勝率9.5% 単勝回収率45%
連対率28.6%
複勝率38.1% 複勝回収率134%

 

【該当馬】
②ベルダーイメル
13走前 22年7月
巴賞(函館芝1800m:OP)
12着

 


⑯ペースセッティング
芝経験多数・前走ダート戦1着

 

 


調教傾向

栗東坂路 調教ランク判定該当×減速ラップ
(ランク問わず)

 

7-9-3-5-4-31/59
勝率11.9% 単勝回収率168%
連対率27.1%
複勝率32.2% 複勝回収率149%

 

【該当馬】
④タガノビューティー ランク【C】該当
栗東坂路 
2ハロンラップ 12.5-13.2 (25.7秒)

 


⑫レッドルゼル ランク【D】該当
栗東坂路 
2ハロンラップ 12.1-12.5 (24.6秒)

 


⑬ステラヴェローチェ ランク【A】該当
栗東坂路 
2ハロンラップ 12.2-12.6 (24.8秒)

 

 

 

どういうメカニズムかは不明ですが、調教ランクにさえ該当し、終い2ハロンラップが減速している時計を叩いた馬の成績が秀逸な東京ダ1600m

 

加速ラップ至上主義で、減速⇔加速を繰り返すラップをちぐはぐラップとかいってマイナスに捉えがちな方もいますが。

 

それなりの時計で走った終い加速ラップの坂路調教した馬って必要以上に人気するんですよね。

 

それだけ優秀なラップを出せるって事は、調子が良いと捉えても良いとは思ってますよ。


ただ、
withkeiba流の調教の扱い方って、大きくは〝馬個体の調子を判別するツール〟として使ってます。

 

東京ダ1600m戦に相性の良い調教って扱いもたまにお届けしますが、加点配分は大きくはないです。


あくまでも、〝馬個体の調子〟〝厩舎別のパターン〟の評価材料の1つとしています。


なので、加速ラップだから良いとか、減速ラップだからダメとか、ストレートで評価する事は限りなく少ないですね。

 

 


血統傾向

言わずもがな、東京ダートといえばA.P.Indy系 等に発展するボールドルーラー系の安定感。

 

武蔵野Sボールドルーラー系で言えばSeattle Slew


その辺りも注目しつつ、他では注目しない所にスポットライトを当てていきます。

 

Danzigの血を保持する馬

 

4-2-4-2-0-25/37
勝率10.8% 単勝回収率97%
連対率16.2%
複勝率27% 複勝回収率135%

 

【該当馬】
⑮カテドラル
母父Rock of Gibraltar
(欧州型ダンチヒ Danehill系)

 


⑩ケイアイシェルビー
母の母父Danzig
(欧州型ダンチヒ系)

 


②ベルダーイメル
母父スニツェル
(欧州型ダンチヒ Danehill系)

 


⑯ペースセッティング
Danzig 4×5

 


⑭ヴァルツァーシャル
父の母父Green Desert
(欧州型ダンチヒ系)

 

 

芝で実績を挙げた馬の好走が目立つレース性質からヒントを得て検証したデータ

 

パワフルなスピードを見せるタイプが多く、前進気勢の高さも伝えやすいDanzig


一応、このデータも〝雑味〟を省くと

 

4-1-4-20/29
勝率13.8% 単勝回収率124%
連対率17.2%
複勝率31% 複勝回収率169%

更に成績上昇します。

 

雑談的見解

⑯ペースセッティング

 

ジェットセッティング
愛1000ギニー(芝1600m:G1)
コンコルドS(芝1500m:G3)
レパーズタウン1000ギニートライアル(芝1400m:G3) 勝ち馬


1つ上の半兄Al Barez(父Dark Angel)がイギリスで現在3戦2勝と奮闘中。

 

Showcasingが英G2 ジムクラシックS(芝1200m)勝ち馬

 

父も母父も欧州型ダンチヒ系の掛け合わせで


欧州型ミスプロ Gone West系のZafonic 3×4、母の母父ヨハネスブルグ

雰囲気としては欧州スプリンターって受け止めそうですが、Mill Reef 5×5と父方にリファール 5+5と底力とマイルをこなすスタミナへの化学反応を起こす血流も備わっている印象


配合全体を眺めて私的に感じる事が、高いレベルで通用する芝ダート兼用のマイラー


前走内容は後で少し触れますが、血統面からはダートなら1200~1400mが一番合ってそうな気がするので、今回の距離延長とメンバーレベルはダート重賞戦線でやっていけるかどうかの試金石かなぁと。


ただ前走の内容が圧巻で。

 

決してダートに対応する血流が揃っている訳ではない配合ですし、内枠発走から砂を結構被りまくりながら、競り負けず抜け出して圧勝。

 

これだけタイトな競馬をしながらラスト11.9秒と初ダートでも落ちないスピード力も発揮していて。

 

因みに、走破時計の1分23秒3はNEW京都競馬場ダート1400m戦が32回施行されていて、堂々1位の時計。


因果関係で変わってくるので、手放しで額面通り評価は出来ませんが、ダート重賞で通用していいスピードは見せたと思います。

 

 

人気馬の中で一番切りやすかったのが、③ドライスタウト

 

小回り地方競馬2戦に慣れ始めた所に東京ダート1600mフルゲートの③番ゲート。

 

先行力はあるものの、器用には感じない馬で先行主張型も多い1戦なのも、包まれるとなんか違和感ある走りをするので やっぱりこの枠は嫌う事が出来ると思います。

 

1600mだと直線甘くなりますし。