天皇賞秋 《重賞データブログ》

 

はじめに

〝はじめに〟で書く事が多くなってきた毛色別データ

 

今回、天皇賞秋もいきます。

 

正直、今年の出走馬を見て、データや血統で論じてもあまり意味のない印象を受けるメンバー構成で、馬券的妙味も皆無で、観て楽しむ分では最高な1戦。

 

そういった扱いをしている1戦として、まともなデータで勝負ではなく、オカルト要素が濃いデータで探ってみるという点では楽しめそうなので。


まず《栗毛》

過去10年で見ると、29頭出走し、最高着順が昨年ジャックドールの4着で、馬券内無し。

 

0-0-0-1-1-27/29

 

人気を基準とした〝まともな馬の出走〟という観点から見れば、昨年の3番人気4着ジャックドールと5番人気9着ジオグリフ

 

18年1番人気10着スワーヴリチャードの3頭位。

スワーヴリチャードは翌年も5番人気で7着と馬券外の結果に。


馬券内好走したのが2着ダークシャドウ、3着ペルーサの2011年まで遡り、栗毛で勝利というと2006年のダイワメジャーまで遡ります。

 


今回の該当馬は、昨年に引き続き、⑩ジャックドール

 

どうなりますかね。

 

青鹿毛


過去20年で見ると、

1-6-1-0-1-8/17
勝率5.9% 単勝回収率15%
連対率41.2%
複勝率47.1% 複勝回収率198%


過去20年、天皇賞秋に複数出走した馬は2頭いて、その成績が

 

0-1-1-3/5

 

簡単に言ってしまえば1頭(ダンスインザムード:牝/美浦所属)がリピートに成功して、もう1頭(ハットトリック:牡/栗東所属)が失敗したという事です。

 

違いと言えば性別ですが、関東馬関西馬の違いが大きいのかなぁと。

 


過去30年まで遡れば、青鹿毛で複数出走した馬は2頭追加し、計4頭になりますが、リピートに成功したのは、上述のダンスインザムードジェニュイン、いずれも美浦所属の関東馬

 

今年の青鹿毛は、連覇を狙う⑦イクイノックス(美浦所属)

 

もう1頭の青鹿毛馬は、天皇賞秋 初参戦のジャスティンパレス(栗東所属)

 

天皇賞秋×3~4歳馬の青鹿馬のコンボは期待値優秀なんですが、それを稼いでいるのは美浦所属の関東馬

 

栗東所属の関西馬×青鹿毛馬×天皇賞のコンボは平凡。

 


⑦イクイノックスに取って、オカルト要素満載のデータからも
追い風が吹いてますね。

 


調教別傾向

 

★調教ランク判定【W/B】

(近2年 3勝クラス以上 東京芝2000m)

 

2-3-1-1-1-3/11
勝率18.2% 単勝回収率36%
連対率45.5%
複勝率54.5% 複勝回収率134%

 

【該当馬】
①ノースブリッジ

④ダノンベルーガ

⑤ガイアフォース

 

 


血統傾向

★ダンシングブレーヴの血を保持する馬

 

1-2-2-3-1-3/12
勝率8.3% 単勝回収率61%
連対率25%
複勝率41.7% 複勝回収率74%

 

【該当馬】
⑦イクイノックス
母の父父ダンシングブレーヴ
(欧州型リファール系)

 


⑪アドマイヤハダル
母の母父ダンシングブレーヴ
(欧州型リファール系)

 

 

 

雑談的見解

正直、withkeibaの予想理論からすると、馬券購入するレースではないと思います。

 

ただ、外に目を向けずに達観していても成長出来ないので堅く収まりそうな確率が高いレースでどう戦うか?というテーマで予想→馬券を組み立てる流れを意識しました。


③-⑦の1点勝負も考えましたが、予想理論に引っ掛かってくる馬に強く魅力を感じたので、その考えは捨てました。

 

①ノースブリッジ 

指数6位
モーリスに母系のケイティーズファーストやらの名をみると今が完成域に入っている印象。

 

スプリント気質が高い牝系に中距離指向のモーリスと、マイル戦のスピード要素が問われやすい天皇賞秋には、それなりにフィットする配合だと思います。

 

OPクラス以上の東京芝2000mに相性の良い調教ランク該当も好印象。

 


②エヒト 

指数10位
調教は良かったです。

 

2走前の様にリズムを崩さない先行スタイルが取れればチャンスはあると思いますが、天皇賞秋で好走出来る様な先行耐久力には欠けると判断しています。


③ドウデュース 

指数2位
言う事はないと思います。


近況のスムーズさに欠けるローテが仇になる様な平凡な馬ではないと思います。

 


④ダノンベルーガ 

指数5位
ハーツクライ×Tiznow×Malibu Moonと、私的には中距離馬というより本質はマイラー気質が高い配合だと思ってます。

 

そういった意味ではスピード要素が問われる天皇賞秋にはフィットしそうですが、成長力に欠けると言いますか、早熟で既に完成、近走の結果が上限ではないかと判断。

 

このメンバーに入ると大きな上積みには乏しいのではないかと感じてます。

 

モレイラさん継続騎乗、好調教、素質で指数5位をキープ

 


⑤ガイアフォース 

指数4位
キタサンブラック×クロフネ×ノーザンテースト×Caro

 

東京芝2000mを前受けして耐久するスタイルに最も近い配合だと私的に感じてます。

 

クロフネの血も天皇賞秋にはフィットしていますし、芝1600mのG1でも高速時計で走破しているスピード能力も兼備。

 

マイル戦仕様の育成を重ねれば、マイルG1を勝てる資質も備わっていると思える程、高速巡航戦を得意としています。

 

軸にも考えましたが、もう少しクッション値が上がって欲しかったので。

 


ジャスティンパレス 

指数11位
言われている様に、昨年の夏休養時から長距離馬への
育成と実戦で仕上がっており、スピード要素が問われる
当レースでは不用だと判断しています。

その点だけじゃなく、母系の構成も重厚過ぎて、
ここからも評価は全く出来ず。

G1でテン乗り好走を全くイメージ出来ない騎手でもあり。

 


⑦イクイノックス

説明不要。場所問わず好走出来る馬ですし。


ただ隙はあると思ってます。僅かですが。

 

 

⑧ヒシイグアス 

指数10位
中山&阪神の様な、ゴール直前に急坂ある長距離戦ならって感じだと判断しています。

 


⑨プログノーシス 

指数8位
これといった不満はないんですが、このメンバーで天皇賞秋といった観点から、推す材料にも欠けてるなぁと。

 

優等生過ぎて、褒める所を探すのも一苦労って感じです。

 

母系がガシっとした構成に感じるのに、体質的にはか弱さが溢れ出ている一族なだけに、前走のタフな馬場で発揮した機動力の反動も心配なので、大きく割り引きました。

 

人気してるし。

 


⑩ジャックドール 

指数7位
私情を挟むと一番軸にして馬券を買いたかった馬。

 

調教も良かったですし。

 

成長曲線の頂点を維持する時期が終わり、陰りが見え、下っている様な印象を配合から感じています。

 

藤岡佑騎手が、どういった先行スタイルを見せるかですが後傾ラップの先行追走を作っていたらダメだと思っています。

 

ジャックドールとの良い時期がこのパターンだったので、今回のメンバー相手に その流れを作っていたら今の能力状態なら通用しないと思うので、前傾ラップの先行しかないかと。

 

それをしなさそうなので、割り引いてます。

 

 

⑪アドマイヤハダル 

指数1位
奥深い成長力を感じる配合。

 

ホームラン級はいませんが、個性豊かなタイプを多く輩出している牝系で、3代母サマンサトウショウも5歳夏で初重賞制覇を勢いにして、明け6歳になった一発目の重賞まで4連続好走した馬。


現在10番人気。

 

1年休養明けを叩いた2戦目から、前走まで高いパフォーマンスを見せてくれていると思っていて。


前走のゴール前の勢いは完全に距離が長過ぎたって声が多いんですが、決してそうは思えず。

 

前走は、マイル要素が特に問われすぎた中で、最後方から長く脚を使った事もあってのモノだと思ってますし、1~3着馬だった現状のトップマイラー相手によく食い下がったと思っています。

 

皐月賞
充実一途だったタイトルホルダーステラヴェローチェと差のない競馬


1年前の白富士S
完成され破竹の勢いだったジャックドールの2着でしたが同じ東京芝2000mで1分57秒6の走破時計


6月鳴尾記念
後の京都大賞典2着好走したボッケリーニに0.1秒差3着


実績充分の中距離スピード型マリアエレーナには先着。


意外と頑張ってるんです。

 

世界一やらダービー馬との再戦やら話題が先立っていて、〝格〟という実態のないモノが問われている印象ですが、奥深く、成長充実期の本馬が そこまで〝格不足〟していないと思えるのは私だけでしょうか。