アルテミスステークス 《重賞データブログ》
はじめに
☆関東馬
4-5-3-3-6-66/87
勝率4.6% 単勝回収率63%
連対率10.3%
複勝率13.8% 複勝回収率36%
☆関西馬
関西馬が圧倒しているレース。
それ以上でも、それ以下でもないですが、少し掘り下げてみると。
ローテ別傾向
★中1週~中7週の関西馬
3-3-7-1-0-20/34
勝率8.8% 単勝回収率260%
連対率17.6%
複勝率38.2% 複勝回収率167%
【該当馬】
⑧サフィラ 池添学厩舎
中3週
⑤シュシュトディエス 清水久厩舎
中5週
★前走 未勝利勝ちの関西馬
★キャリア2戦×芝1600mと芝1800m 共に馬券内
3-1-2-0-0-2/8
勝率37.5% 単勝回収率501%
連対率50%
複勝率75% 複勝回収率208%
【該当馬】
⑧サフィラ
2走前
新馬戦(新潟芝1600m:牝馬限定)
3着前走
未勝利戦(阪神芝1800m)
1着
④チェルヴィニア
2走前
新馬戦(東京芝1600m:牝馬限定)
2着前走
未勝利戦(新潟芝1800m)
1着
⑥ミエノブラボー
2走前
新馬戦(新潟芝1800m)
3着前走
未勝利戦(中山芝1600m:牝馬限定)
1着
調教傾向
★調教ランク判定【W/E】該当馬
1-2-1-1-0-1/6
勝率16.7% 単勝回収率73%
連対率50%
複勝率66.7% 複勝回収率313%
【該当馬】
③ニシノコマチムスメ⑤シュシュトディエス
⑧サフィラ
血統傾向
好走率という観点から・・・・
★父キングマンボ系
0-4-1-1-0-6/12
連対率33.3%
複勝率41.7% 複勝回収率67%
【該当馬】
⑨スティールブルー
父ルーラーシップ
(欧州型キングカメハメハ)
③ニシノコマチムスメ
父ルーラーシップ
(欧州型キングカメハメハ)
⑥ミエノブラボー
父リオンディーズ
(欧州型キングマンボ系)
⑩ラヴスコール
父ドゥラメンテ
(欧州型キングマンボ系)
推奨しておいて言うのも何ですが、出走機会数が多く、人気馬も多い関係上、回収値が悪いので、私的には・・・・って感じです。
ただ、
ドゥラメンテ産駒 0-2-0-0/2
キングカメハメハ産駒 0-2-0-0/2
といった感じです。
因みに、過去10年で見てますが。
ハーツクライ産駒 1-0-0-7/8
ハービンジャー産駒 0-0-0-5/5
といった感じです。
紐荒れが多いイメージもあるアルテミスSですが、その後、活躍する馬が過小評価で好走しているケースが多く、元々持っていた素質が違っていたって印象。
何が言いたいかというと、今回のメンバー見渡しても血統傾向がどうだとかに当てはめても、何か違うなぁって感じが拭いきれないので。
抜けている馬が2頭程いますから。
雑談的見解
《指数1位》
⑧サフィラ
父ハーツクライ
(中長距離型サンデーサイレンス系)
母父Lomitas
(欧州型ニジンスキー系)
説明不要な家系で、サリオスやサラキアといったホームラン級も出す一方、7頭中6頭がJRA勝ち上がりと優秀な仔を輩出する名牝サロミナを母に持っています。
コントレイルさえいなければ、皐月賞とダービーも勝っていたと思われるサリオスの全妹で、私的には牝馬って事で完成の域に入ったらサリオスより距離は長めの距離でも高いパフォーマンスを発揮出来ると考えています。
ハーツクライの晩年に2~3度花開く成長力は説明不要かと思いますが、ハーツクライ牝馬だと より母父父Niniskiの長距離指向が刺激されると感じています。
オークスに無事出走出来たら勝つ筈です。きっと。
これまでの2戦の内容からも単なる良血馬がこなしてきたレースだったと捉えられがちですが、素質以上の強さも感じられた2戦だったと思います。
初戦は騎手が競馬を覚えさせる事に意識が行き過ぎて直線では進路がない→強引に内ラチ沿いの狭い所→内ラチ接触と馬と騎手の安全面としても危ないシーンがあった中、立て直して再点火した末脚は目を見張る非凡なモノを感じました。
2戦目もスタートの接触で後方追走になりましたが、終わってみれば危なげなく抜け出しての初勝利。
2歳牝馬が2戦共、当たり負けしない精神力を持っているという点は大きな武器で2歳重賞でなら、持っている素質の力より重要になる場合もあると思っています。
調教からも調子は良さそうで、近2走と比べて当週坂路の全体時計が遅いですが、終い重視ってのもあると思いますが長距離輸送を控えてのモノだと思いますので、問題ないと判断しています。
なんでこの馬狙ってんの? シリーズ
《指数3位》
⑥ミエノブラボー
父リオンディーズ
(欧州型キングマンボ系)
母父Rossini
(欧州型ミスプロ系)
母Piper Piperが米国産馬
米G1 アシュランドS(ダ1700m)3着の実績を持つ肌馬
母バンドゥッチの半姉がソルティビッドで、そこからアパパネを輩出、母になったアパパネがラインベック、ジナンボー、アカイトリノムスメといった素質馬を多く輩出した背景を持っています。
母父Rossiniが
仏G2 ロベール・パパン賞(芝1100m)・愛G3 アングレシーS(芝 約1200m)といった違った適性を問われる仏・愛の〝2歳〟スプリント重賞を制しており、2歳時から戦える筋力とスピード、大きく環境が変わっても能力を削がれない精神力の高さを持った馬。
因みに、半兄にスピード血統の父Gone Westを持つElusive Quality
母が今まで輩出した馬 全頭に父キングマンボ系が配されている徹底振りで、同じリオンディーズを付けた全兄2頭がいますが、勝ちあがれておらず。
母父Rossiniの能力遺伝起点の主張が強い印象で、父リオンディーズの背景を意識するよりかは、母父Rossiniのスプリント適性を活かす育成を意識した方が良さそうな印象なので、
持ち時計は平凡ですが流れが締まりやすい芝1600m重賞戦は良いと思いますし、個性的なスプリンターを手掛ける事に定評のある宗像厩舎預託になった事はミエノブラボーに取っては良かったかと思います。
あまりにも高速決着になり過ぎるのも不安ですが、近2走から感じる、レースセンスも操縦性も高そうなのは安心材料。
序盤の追走力がなく、今回も後ろからになりそうで、人気馬達と比べると瞬発力への不安は拭いきれませんが、ゴリゴリにやり合う消耗戦になった際には、突っ込んでこれる
耐久性の高さはあるので、紛れが起きて欲しいですね。
宗像厩舎×丸田騎手×差し馬っていえばナランフレグが思い出されます。